5つの事業をAIと1人で回すリアル — 副業×プロダクト開発の1週間
「それ、本当に1人でやってるんですか?」
よく聞かれます。
ManeBook(AIメンタープラットフォーム)、アイキキ(AI製品比較メディア)、DataPulse(業界分析レポート)、Abyss Chronicles(ダークファンタジーRPG)、そしてコンサル・研修事業。
これに加えて、本業では大企業の部長として50名規模の組織を見ながら、新規事業のグロースに取り組んでいます。
答えは「はい、1人です。ただし、AIという相棒がいます」。
この記事では、ある1週間を晒しながら、どうやって回しているかのリアルを共有します。うまくいっていることだけでなく、しくじった話も正直に書きます。
ある1週間のスケジュール
平日は本業が8時間ある前提で、副業・個人開発の時間を確保しています。
平日の朝と夜がメイン。朝は開発やクリエイティブワーク、夜はレビューや資料作成など比較的ルーティン寄りの作業。副業のミーティングが平日に入ることもあります。
週末はまとまった開発作業に充てることが多い。ただし、毎週フルで使えるわけじゃないので、使える時間でやれることを決めてから動くようにしています。
正直、「週何時間やってる?」と聞かれても日によって違いすぎて答えにくい。多い週は30時間近くやってるし、本業が忙しい週は5時間も取れないこともあります。
Claude Codeで「ほぼ全部」やっている
一番大きいのは、開発のほぼ全工程をClaude Codeに任せていることです。
自分の役割はレビューがメイン。Claude Codeに指示を出して、コードを書いてもらい、テストを通して、自分が最終チェックする。マージとデプロイの判断だけ自分でやる、という流れです。
たとえば、今週やったManeBookのOGP画像修正。ブログ記事をXに投稿したら、OGP画像がサイト全体のデフォルトになってしまっていた。「記事個別のOGPが出るように直して」と指示したら、Claude Codeがメタデータの設定を修正し、テスト用にビルドを通して、PRまで作ってくれた。自分がやったのはレビューとマージだけです。
各プロジェクトに CLAUDE.md というファイルを置いていて、プロジェクトの設計思想・技術スタック・開発ルールを記録しています。Claude Codeはこれを読んでくれるので、久しぶりに触るプロジェクトでも文脈がすぐ共有される。5つの事業を行き来するうえで、この仕組みが一番効いています。
失敗談: AIが見えない領域でハマった話
Claude Codeは万能じゃないです。AIがアクセスできない領域のミスには気づけない、という当たり前のことに、身をもって学んだ話があります。
ある日、Claude Codeの作業中に処理が止まったとき、通知を出したいと思った。「処理が止まったらMacに通知を飛ばして」と指示して、通知の設定をいろいろ作ってもらったんですが、全然動かない。
Claude Codeは通知のコードを書き直し、パーミッションを確認し、代替手段を試し…と何度もトライしてくれたけど、ずっと解決しない。
結局、原因はMacの集中モードがオンになっていたこと。
OSレベルで通知がブロックされていたので、どんなに正しいコードを書いても通知は出ない。Claude Codeからはその設定が見えないので、永遠に原因にたどり着けなかった。
この経験から学んだのは、「AIの作業範囲の外にある問題は、人間が見るしかない」ということ。AIを信頼しつつも、「うまくいかないときはAIが見えてない何かがある」と切り替える習慣がついた。逆に言えば、AIがアクセスできる範囲の問題解決は本当に速い。だからこそ、範囲の内と外を意識することが大事だと感じています。
まだコツは掴めていない、でも
正直に言うと、5つの事業をうまく回すコツが確立できているとは思っていません。まだ試行錯誤の最中です。
ただ、ひとつ確信していることがある。
決まったフローやコツは、仕組みとして定義しておくべきということ。
たとえば、今まさに構築しているのが「デイリーオペレーション」の仕組み。各事業の今週の進捗を振り返り、今日やるべきタスクを決めて、サブエージェントで並列実行し、成果物からSNS投稿案まで自動生成する。
これをワークフローとして定義しておけば、「今日のタスク回して」の一言で全事業が動き出す。毎回ゼロから「今日は何やろう」と考える必要がなくなる。
スキルやワークフローとして定義するのは時間がかかるけど、一度作ればそれ以降はAIが再現してくれる。人間がやるべきは「仕組みの設計」で、実行はAIに任せる。 この切り分けが、限られた時間で複数事業を回す鍵になりそうだと感じています。
なぜ5つもやっているのか
「1つに集中したほうがいいのでは」とも言われます。それも一理あると思います。
でも、自分の場合は本業で「新規事業の立ち上げからグロースまで」を一貫してやっている。その過程で身についたスキル — プロダクト開発、データ分析、マネジメント、マーケティング — を個人の事業で実験的に試せる環境が、AIのおかげでできた。
ManeBookは本業のマネジメント経験がそのまま活きる。コンサルは新規事業の本業知見を展開できる。アイキキやDataPulseはデータ分析の実験場。Abyss Chroniclesはプロダクト開発の筋トレ。
本業で得た知見を副業で試し、副業での学びを本業に還元する。このサイクルが回り始めると、5つやっていることが「分散」ではなく「相乗効果」に変わる瞬間がある。その瞬間が面白くて続けている、というのが正直なところです。
始めるなら、1つから
5つ同時にやる必要はまったくない。自分も最初は1つから始めて、少しずつ広がっていった。
AIツールのおかげで、何かを作り始めるハードルは確実に下がった。コードが書けなくても、AIと一緒にプロダクトが作れる時代になっている。
まずは1つ、副業でもサイドプロジェクトでもいい。「こんなのあったらいいな」を形にしてみる。そこから先は、やってみた人にしか見えない景色がある。
興味があれば、このブログで各事業の裏側をもっと書いていきます。