2026-03-20Business

5つの事業をAIと1人で回すリアル — 副業×プロダクト開発の1週間

「それ、本当に1人でやってるんですか?」

よく聞かれます。

ManeBook(AIメンタープラットフォーム)、アイキキ(AI製品比較メディア)、DataPulse(業界分析レポート)、Abyss Chronicles(ダークファンタジーRPG)、そしてコンサル・研修事業。

これに加えて、本業では大企業の部長として50名規模の組織を見ながら、新規事業のグロースに取り組んでいます。

答えは「はい、1人です。ただし、AIという相棒がいます」。

この記事では、ある1週間を晒しながら、どうやって回しているかのリアルを共有します。うまくいっていることだけでなく、しくじった話も正直に書きます。


ある1週間のスケジュール

平日は本業が8時間ある前提で、副業・個人開発の時間を確保しています。

平日の朝と夜がメイン。朝は開発やクリエイティブワーク、夜はレビューや資料作成など比較的ルーティン寄りの作業。副業のミーティングが平日に入ることもあります。

週末はまとまった開発作業に充てることが多い。ただし、毎週フルで使えるわけじゃないので、使える時間でやれることを決めてから動くようにしています。

正直、「週何時間やってる?」と聞かれても日によって違いすぎて答えにくい。多い週は30時間近くやってるし、本業が忙しい週は5時間も取れないこともあります。


Claude Codeで「ほぼ全部」やっている

一番大きいのは、開発のほぼ全工程をClaude Codeに任せていることです。

自分の役割はレビューがメイン。Claude Codeに指示を出して、コードを書いてもらい、テストを通して、自分が最終チェックする。マージとデプロイの判断だけ自分でやる、という流れです。

たとえば、今週やったManeBookのOGP画像修正。ブログ記事をXに投稿したら、OGP画像がサイト全体のデフォルトになってしまっていた。「記事個別のOGPが出るように直して」と指示したら、Claude Codeがメタデータの設定を修正し、テスト用にビルドを通して、PRまで作ってくれた。自分がやったのはレビューとマージだけです。

各プロジェクトに CLAUDE.md というファイルを置いていて、プロジェクトの設計思想・技術スタック・開発ルールを記録しています。Claude Codeはこれを読んでくれるので、久しぶりに触るプロジェクトでも文脈がすぐ共有される。5つの事業を行き来するうえで、この仕組みが一番効いています。


失敗談: AIが見えない領域でハマった話

Claude Codeは万能じゃないです。AIがアクセスできない領域のミスには気づけない、という当たり前のことに、身をもって学んだ話があります。

ある日、Claude Codeの作業中に処理が止まったとき、通知を出したいと思った。「処理が止まったらMacに通知を飛ばして」と指示して、通知の設定をいろいろ作ってもらったんですが、全然動かない。

Claude Codeは通知のコードを書き直し、パーミッションを確認し、代替手段を試し…と何度もトライしてくれたけど、ずっと解決しない。

結局、原因はMacの集中モードがオンになっていたこと。

OSレベルで通知がブロックされていたので、どんなに正しいコードを書いても通知は出ない。Claude Codeからはその設定が見えないので、永遠に原因にたどり着けなかった。

この経験から学んだのは、「AIの作業範囲の外にある問題は、人間が見るしかない」ということ。AIを信頼しつつも、「うまくいかないときはAIが見えてない何かがある」と切り替える習慣がついた。逆に言えば、AIがアクセスできる範囲の問題解決は本当に速い。だからこそ、範囲の内と外を意識することが大事だと感じています。


まだコツは掴めていない、でも

正直に言うと、5つの事業をうまく回すコツが確立できているとは思っていません。まだ試行錯誤の最中です。

ただ、ひとつ確信していることがある。

決まったフローやコツは、仕組みとして定義しておくべきということ。

たとえば、今まさに構築しているのが「デイリーオペレーション」の仕組み。各事業の今週の進捗を振り返り、今日やるべきタスクを決めて、サブエージェントで並列実行し、成果物からSNS投稿案まで自動生成する。

これをワークフローとして定義しておけば、「今日のタスク回して」の一言で全事業が動き出す。毎回ゼロから「今日は何やろう」と考える必要がなくなる。

スキルやワークフローとして定義するのは時間がかかるけど、一度作ればそれ以降はAIが再現してくれる。人間がやるべきは「仕組みの設計」で、実行はAIに任せる。 この切り分けが、限られた時間で複数事業を回す鍵になりそうだと感じています。


なぜ5つもやっているのか

「1つに集中したほうがいいのでは」とも言われます。それも一理あると思います。

でも、自分の場合は本業で「新規事業の立ち上げからグロースまで」を一貫してやっている。その過程で身についたスキル — プロダクト開発、データ分析、マネジメント、マーケティング — を個人の事業で実験的に試せる環境が、AIのおかげでできた。

ManeBookは本業のマネジメント経験がそのまま活きる。コンサルは新規事業の本業知見を展開できる。アイキキやDataPulseはデータ分析の実験場。Abyss Chroniclesはプロダクト開発の筋トレ。

本業で得た知見を副業で試し、副業での学びを本業に還元する。このサイクルが回り始めると、5つやっていることが「分散」ではなく「相乗効果」に変わる瞬間がある。その瞬間が面白くて続けている、というのが正直なところです。


始めるなら、1つから

5つ同時にやる必要はまったくない。自分も最初は1つから始めて、少しずつ広がっていった。

AIツールのおかげで、何かを作り始めるハードルは確実に下がった。コードが書けなくても、AIと一緒にプロダクトが作れる時代になっている。

まずは1つ、副業でもサイドプロジェクトでもいい。「こんなのあったらいいな」を形にしてみる。そこから先は、やってみた人にしか見えない景色がある。

興味があれば、このブログで各事業の裏側をもっと書いていきます。